待望のオデッセイハイブリッドが発売された。
ホンダもオデッセイをハイブリッドにすること自体は、やればもっと前から
簡単だったのだろうが、ホンダのフラッグシップの一端を担うオデッセイだから
慎重にシステムを開発したのだろうと思う。
2モーター+エンジン!
さてそのシステムであるが、アコード用と同じ2モーター式である。
1基目の駆動モーターは前輪に直結されている。
2基目のモーターは発電用モーターで、駆動用モーターに直接、給電したり、
バッテリーを充電したりする。
この駆動用モーターだけでも 出力:184ps 32.1kg/mの実力があるのだ!
エンジンは2000cc4気筒で、高効率な*アトキンソンサイクルを採用しているエンジンだ!
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*アトキンソンサイクルエンジンとは?
簡単に説明すると4サイクルのエンジンが吸気→圧縮→膨張→排気の4行程を行うときに
普通のエンジンなら圧縮工程と膨張工程の大きさは変わらないのだが、
このエンジンは膨張工程が圧縮工程より大きくなるという所に特徴がある!?
まあ膨張(爆発)したエネルギーを途中で排気工程に移すのではなく、できる限り
その力をピストンを押す力に変換できないか?という発想から生まれたもので、
膨張工程がロングストローク化した変わった(複雑そうな)エンジンである。
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このエンジンは、主に2基目の発電用モータを回すのに用いられるということだ。
ただ例えば高速クルージングの時などのようにエンジンで走ったほうが高効率な
場合は直接駆動することもあるようだ。
実際、街中ではエンジンの駆動に切り替わることが少ないらしい。
3つのモードを自動切替
①EVドライブ:モーターのみで走る
②ハイブリッドドライブ:エンジンでジェネレーターを回しながら走る
③エンジンドライブ:クラッチを締結してエンジンのみで走る
①~③を自動に切り替えながら走るということになる。
オデッセイハイブリッドの実力はいかがなものだろうか?
BC誌では、早速色々なテストをしていたのでそこからご紹介する。
まずは、オデッセイHVをJARIの高速周回路に持ち込んでのテストデーターだ。
まずは、結果から
最高速:161.57km/h
0→400m:15秒992
という結果になった。
最高速チャレンジでの内容は、
発進加速はモーターだけで走るのでものすごくパワフル&スムーズ!!
120km/h位までは一気に加速していき、そこから先はジワジワといった感じ。
そして最高速に向けては、発電用のジェネレーターを回すエンジンも豪快に
回っているため、結構騒がしいようだ。
皆さんの中には、な~んだ、180km/h以上出てリミッターが作動しないのか?
と思われた方もいらっしゃると思う。私もそう思ったが、
考えてみてください、大きくなったオデッセイの空力の事を・・・。
やはり150km/hを超える世界では、この空力が大きく影響してきます。
しかしそこはミニバンですので、居住空間を犠牲にしてまで
空力を追求することはないと思います。
日本の道路事情を考えたら十分だとは思いますが・・・。
この度モデルチェンジしたプリウスなどはこの空力をイメージした感が強く
より燃費に直結するイメージ戦略ではないかと思いますね。
さあ、オデッセイHV 上級クラスのミニバンでは高燃費の実績を
引っさげて登場し、価格も400万円位からの設定なので、競合の車とどこまで
立ち回れるか、楽しみですね!
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