スズキのスイフトが6年ぶりにフルモデルチェンジをした!
明けましておめでとうございます。本年度もフラワーオートサービスを宜しくお願い致します。
さて、個人的に前々から気になっていた車がある。 それはスズキ スウィフトだ。
この度、新年初売りに合わせて、約6年ぶりにフルモデルチェンジを果たして3代目として登場した。
以前三菱の燃費問題から飛び火し、発売が遅れるのではないか?と思われていたが、
その後の国交省の調査で、スズキの燃費データーは、全てでカタログデーターを上回っていたことが分かり
一気に、発売へ向けての風向きが変わり、ここに至ったようである。(このニュースは意外と知られていないかも!?)
新型スイフトは、フロント周りを立体的にデザインされてさらに120kgも軽量された。
さて新型スイフトは旧型と同様にスポーティなデザインと高い走行性能が売りだ。 デザインはイタリアの
自社デザインスタジオと日本のチームで共同開発し、「ひと目でスイフトとわかる」というスタイルを
継承しながら、大胆なフロントデザインを採用するなど一段とスポーティに変身した。
前モデルと比べてみても、丸っこい流線型から、ノーズ周りが立体的なデザインに変わった。 なかなか格好良い!
3代目は、新しいプラットフォームを採用。軽量でありながら高いボディ剛性を実現したことが特徴だ。
車両重量は旧型に比べてなんと120キログラム軽量化し! 全グレードで1トン未満に抑制した。
この軽量は、燃費の改善に大きく寄与する。(大人2人分乗せてないのと同じだ)
エンジンには自然吸気の1.2リットル、ターボ付きの1リットル(RS)をそろえたうえ、マイルドハイブリッド車も
新たに加えてガソリン1リットル当たり27.4キロメートルの低燃費を実現。スズキで初めてとなる、単眼カメラと
レーザーレーダーによる自動ブレーキシステムも採用した。
スズキの悲願、登録車両数10万台達成へ向けて相次ぐ新車の投入
自動車販売の最大商戦になる「初売り」に照準を合わせて、スウィフトを準備してきたのには、訳があった。
それはスズキの悲願である「国内登録車10万台以上」の達成だ。スズキは軽自動車大手としてダイハツ工業と競ってきたが、
2015年4月の軽自動車税引き上げを機に軽の販売は厳しい状況が続いている。
*登録車:軽自動車の規格を超える大きさの自動車。国土交通省の運輸支局、自動車検査登録事務所に登録した車をいう。ナンバープレートの色は白か緑。
その打開策としてスズキは、小型車の投入を積極的に進めてきた。例えば小型ワゴン「ソリオ」やコンパクトSUV「イグニス」
逆輸入車の「エスクード」や「バレーノ」などの投入である。
その効果もあって、2016年12月22日に暦年(1月~12月)にて、登録車の10万台が突破された!
しかしスズキの目標はあくまでも年度(4月~翌年3月)での達成だ! そのためには、「初売り」に目玉である
「スウィフト」の発売が大きなキーポイントになったであろうことは、十分に想像がつく。
2015年度(1月~12月)にスズキの登録車は76,656台で国内シェアはわずか2.4%だったが、
2016年度はなんと前年比30%以上も伸ばして10万台の大台に乗ったのである!
比較のために軽自動車の販売台数は、2015年度(1月~11月)は484,300台と前年比-7.5%で年度で約-42,000台位に
なりそうなところを、必死にカバーしているようである。
さらにスズキは、この初売を成功させるべく年末に「愛車無料点検」を謳い、顧客への情報提供の下準備を
実施している。かなり頻度の高いCMを皆さんもご覧になったであろう。
厳しい市場競争にさらされる スズキVSダイハツ&トヨタ連合
しかし、市場も厳しいものがあり、軽中心のダイハツ工業も小型車を拡大している。トヨタの人気車種「パッソ」
(ダイハツは「ブーン」)はダイハツが企画から設計、生産まで手掛けたものだ。さらにダイハツはソリオに真っ向勝負する
「トール」を11月に発売。11月の新車販売ベスト30に入ったトヨタの「タンク」と「ルーミー」も、ダイハツ・トールの
OEM(相手先ブランドによる生産)車種だ。
このような激しい市場の展開の中、スズキの「スイフト」がどこまで頑張れるか楽しみである。
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