気がついたらトラックの速度表示灯がなくなっていた!何のための制度だったんだろうか?
普通自動車ばかりでなく、今回は大型トラックにスポットを当てて書いてみた。
この前、高速道路の駐車場で止まっているトラックを見ていてふと気がついた。
そう言えば、トラックの前面の上部についていた3つのランプ(速度表示灯)が付いていないのに
気がついた。 「あれ? いつの間にか無くなっていたのか・・・」
調べてみると、1967年(昭和42年)8月以降の大型貨物自動車は、屋根上の正面から見てすぐ分かる
位置に速度を示すランプをつけることが義務付けられたそうな。
さらにこれは大型貨物車(大型トラック)にのみ義務付けられたものであり、小・中型トラックおよ
び大型バスには義務付けられていないが、それらの車両への取り付けは禁止はされてはいなかった。
では、3つの速度表示等はどのような意味を成すのか? 覚えていますか?
①40km/h以下(※)…1つ点灯
②40km/h超60km/h以下…2つ点灯
③60km超…3つ点灯しかし、上で「※」により示した「40km/h以下で1つ点灯」であるが、点灯し始める速度について、
法規上は「点灯開始速度は、技術的に可能な限り低い速度とし、いかなる場合にあっても
20km/hを超えてはならない」とある。
つまり厳密に言うと走り始めてすぐに1つ目を点灯させなければならない(そして20km/hを超えては
ならない)のであるが、実際はかなり動いてから点灯する個体もあり、
「20km/hで1つ目が点灯する」
と誤解している人も多いようだ。(私もそう思っていた)
私イメージ →1コ(20km/h)2コ(40km/h)3コ(60km/h) (;^_^A
この制度の導入の目的は、パッと見ただけでは分かりにくい車両の速度を、視覚的・直感的に
(大まかではあるが)分かりやすく見分けられるために取り入れた制度であったようだ。
しかし、一般の人への認知度の徹底が浅く、また輸入車はこの制度があるため、改造を余儀なくされ
たため余計にコストが掛かってしまい、輸入障壁の一つとなってしまった。
(当然外国からの圧力が高まる)
そして1999年(平成11年)の法改正により廃止された。その代替として、大型トラックには90km/hで
動作するスピードリミッターの装着が義務付けられるようになった。
高速道路で猛烈に飛ばすトラックが走っているが・・・。
ここで、ひとつ思うのは「えっ!この前大型トラックに猛烈に煽られた・・・・!」というご経験が
ある方が多いのでは?
中には、不法に改造してスピードリミッターの動作遅らせる方法があるらしく(スピードリミッター
自体は外せない為)この方法だと120km/h位までスピードが出せるそうだ。しかもタコグラフには
90km/h以上のスピードを出した記録は残らないらしく、監査を上手くすり抜けれるらしい・・・。
まあこう言う不法改造は当然ながらしてはダメなのだが、大型トラックのドライバーにとっては、
追い越しに時間が掛かかったり、事故や渋滞などで予定した時間より遅れそうになったりと
ストレスの多い仕事なため、ついついという気持ちもわからなくはない。
しかし、最近はこのようなストレスを少なくする方法を使ったり、装備も良くなったトラックが
増えてきたため、ストレスが少なくなってきている場合もあるとか。
高級自動車並みの装備付きトラックが走る!
例えば大阪から九州に荷物を運ぶ場合、普通なら山陽自動車道を使ったほうが距離も近いし、
パーキングエリアも充実しているため食事や休憩には事欠かない。
しかし交通量が多いため、一旦事故等に巻き込まれると大幅な遅れを発生させるし、
交通量が多いため、遅い車の追い越しのストレスも増える原因になる。
そこで、少し遠回りになるが、中国道を悠々とマイペースで走るというドライバーもいる。
車が少なく、運転しやすいのだそうだ。
しかも最近のトラックには、クルーズコントロールや車線逸脱検知装置や自動ブレーキ装置や
後方からの接近モニターなどの装備や、コーナーが多い道でもエアサスによって車体の傾きを
抑えたりと、なかなか快適に運転できるようだ。
このように知恵と装備を上手く屈指して、時間に余裕を持って輸送をして頂ければ、何も問題は
起こらないよね・・。 安全運転よろしくです!!
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