ネットでメルセデスベンツAMG S63について書き込みがあったのでちょっと突っ込んでみた!
記事内容: ドイツの高級車、メルセデスベンツは4月19日、中国で開幕した上海モーターショー2017において、
『メルセデスAMG S63 4MATIC+』をワールドプレミアとした。
同車は、メルセデスベンツ『Sクラス』の高性能なAMGバージョン。デビューから3年半が経過して、
初の大幅改良を受けたのだ。
メルセデスAMG S63 4MATIC+では、エンジン排気量を従来の5.5リットル(5461cc)から、
4.0リットル(3982cc)へ、一気にダウンサイジング。直噴4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンは、
最大出力612hp、最大トルク91.8kgmを引き出す。
1.5リットルも大幅に排気量を縮小しながら、パワーは27hp、改良新型モデルが上回る。
トランスミッションは、従来の7速から、9速デュアルクラッチのAMGスピードシフトMCT 9に進化。
0‐100km/h加速を3.5秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。
0‐100km/h加速は、0.5秒短縮している。
何がどれだけ早くなったのか?(突っ込み)
この記事だけを見ていたら「ほう!ダウンサイジングしたのにパワーアップして早くなっているな!」
と思うのだが、どうもこの0‐100km/h加速というものが、イマイチわかりづらい・・・。
では、スピードが100km/hに達した時にどれくらいの距離を走っているのだろうか?
私ら昔の人間なので、0-400m(ゼロヨン)なら何となくわかりやすいのだけれど・・・。
簡単に作ったグラフを見てください。
※本来はスピードが増すほど、空気抵抗・摩擦抵抗などが増えてこのグラフのような直線にはならないのですが、
あくまで素人がイメージで分かりやすいように解釈するためのグラフだと思ってください。
①時速100kmまで等加速して3.5秒で達するということは、時速50km/hで3.5秒間走行したのと
同じになる。
50000m÷3600秒=13.9m(時速50km/hで1秒間進む距離) 13.9m×3.5秒=48.6m
なんとたった48.6mで時速100km/hに達する!ということだ。
では、旧S63の4秒で100km/hに達するという場合は、
13.9m×4.0秒=55.6m となります。
このことから 新型と旧型との加速差は 48.6:55.6=0.874:1 となります。
つまりこの2台が同時に加速に入ると、新型が3.5秒後に100km/hに達した時に
旧型は、約87km/hで距離も42.5mまでしか達していないことになります。その差は6.1mと
車両1台分以上差が空くということになります。
どうです、少しはメルセデスベンツAMG S63の実力が分かりましたか?
国産車の0-100km/hの実力は?
ちなみに、国産車では、軽だと コペンが13.3秒 プリウス ツーリング(旧型)が11秒 スイフトスポーツ 9.5秒 スカイライン 8.3秒 アルテッツァ 7.3秒 クラウンアスリート 6.97秒 フェアレディZ 6.24秒 インプレッサWRX STi 5.27秒 ランサーエボリューション8 4.97秒 レクサスRCF 4.3秒 レクサスLFA 3.6秒 このあたりとAMG S63は同じということ・・・ NSX 3.0秒 GT-R NISMO 2.6秒 となる。
まあ、10秒を切る車は速い車と思っていても良いだろうと思います。
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