日産自動車「ノート」が11月度ついに1位を獲得。やるね、ニッサン!
日本自動車販売協会連合会が発表した11月の新車乗用車販売台数ランキング(軽自動車除く)で、
日産自動車のコンパクトカー「ノート」が前年同月比2.4倍の1万5784台を販売し、初の1位を獲得した。
今年に入ってから首位を守り続けていたトヨタ自動車の「プリウス」も同2.2倍の1万3333台と好調
だったが、ノートはさらにそれを上回った。
シリーズハイブリッドシステムで反撃の狼煙!
今ノートといえば、e-POWER搭載のハイブリッドモデルで話題充実だ。 このe-POWERであるが、
プリウスなどのエンジンとモーターを切り替えながら駆動力を伝えるタイプを「パラレル式ハイブリッド」
と呼ぶ。それに対してノートe-POWERは、エンジンは発電のみに徹して、モーターで駆動する方式を
「シリーズ式ハイブリッド」と呼ぶ。
日産は初の市販型電気自動車「リーフ」を発売しましたが、やはりネックになるのは、充電のインフラが
十分に伴っていないという現実があります。そこで自ら発電するエンジンを搭載し、それを充電専用にする
という発想が「シリーズハイブリッド」なのです。
メリット、デメリットは?
メリットは:
シリーズハイブリッドの場合のエンジンは高出力の必要がなく(一番燃費効率の良い回転数で回せば良い-ノートの場合
2000rpmくらい)、発進加速などの負荷がかかることもなく、さらにギアチェンジなどの変速機能が付随する
こともないため、シンプルな構造で作ることができます。
デメリットは:
発電のためのエンジンを配置しなければならないことで、ガソリンタンクなども必要になるということです。
場所をとらないという意味では、アウディなんかは発電用のエンジンを250ccのロータリーエンジンの搭載を
考えているとか・・・。(ロータリーならさらにコンパクトになりそうだ)
驚きの走りと燃費を実現!
日産はリーフで培ったモーターにこの1200cc3気筒エンジンを発電用に改造して乗せたもので、そのパワーに
目を見張るものがあります。なんと2.0Lターボモデルと同等の254N・m(25.9kgf・m)の最大トルクを瞬時に発生するのです。
さらにバッテリー容量も強化され1.5kWhと、アクアの0.936kWh、フィットの0.86kWhと比べるとかなり大きく
ライバル2台を明確に上回ります。
さらに燃費ですが、この燃費は、ノートの最も安いSグレードのもので、エアコンも標準装備ではありません。そのため他のモデルの燃費
となるとJC08モードは34.0km/Lとなります。
リーフの技術を余すことなくフィードバック・・・コスト削減もちゃんと
ノートe-POWERの走り味は、ときどきエンジンが回ることを除けば、リーフに似ていますが、でもリーフと違って、
充電の必要はありません。エンジンが発電してくれるので、ガソリンスタンドがあれば、どこまでも乗っていけるのです。
またリーフにはないポイントもあります。エコモードやSレンジを選ぶと、アクセルを離したときの回生ブレーキが、国産車としては
かなり明確に効くことです。 といっても唐突な反応ではないので、マニュアルトランスミッションのエンジンブレーキを知る人
なら違和感はなく、慣れればマニュアル車のように、アクセル操作だけである程度の加減速をコントロールできるようです。
リーフ以上に力強い加速が味わえるだけでなく、マニュアル車のようなリズミカルなフィーリングも体感できる。
エコカーはドライバーの気持ちとクルマの走りがリンクしていないのでつまらないというのが一般的な意見ですが、
ノートe-POWERは数少ない例外だったようです。
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