2017年2月2日に発売されたマツダCX-5ですが、期待通りの内容で登場しました!
SKYACTIV-Dで革新的進化をつでけているディーゼルエンジンですが、その一つをご紹介します。
新型CX-5 ディーゼルのエンジン音は、先代よりもさらに静かになったといいます。
ディーゼルのノッキング音もほぼ皆無に近いようです。マツダの取り組んだその技術とは、
ナチュラル・サウンド・スムーサーを搭載することで大きく改善したようです。
このナチュラル・サウンド・スムーサーとは?
ディーゼル車のガラガラ音(ノック音)は、燃焼の爆発力がエンジン自体を震わせて生じている
ことから来ています。しかし、その対応策はエンジンの音が大きいところに遮音材を貼るという
ものでした。これでは、マツダでは納得できるレベルまでノック音を低減できなかったようです。
そこで、マツダではノック音の原因から調べなおすことから始めました。
原因を調べるためにエンジンの運転に影響が出ないようにいくつものセンサーを高熱にも耐える
特殊な接着剤でピストンやコンロッドに直接固定し、実際の運転状態でパーツの振動や伸縮を計測
できる測定装置を作り上げたのです。
独自の測定装置による調査結果は、予想外のものでした。音の発生源は爆発に加え、ピストン付近の
共振が原因になっていたのです。それは、これまで誰にも分からなかったディーゼルノック音の発生
メカニズムが解き明かされた瞬間でした。
そして過去の経験からピストンに振動を抑制する部品を付ければ共振を抑えられると思ったのです。
しかしピストンは極めて高温になるため現実的ではありません。そこで目をつけたのが、ピストンピン
の中心の穴でした。
その部品は、いわば“制振装置”のような役割を果たします。その結果、「共振レベルが最も高かった
3.5kHz付近の振動が、約半分の数値に下がっていたのです。こうして、技術者たちの執念とひらめきから
「ナチュラル・サウンド・スムーザー」という革新的な技術が誕生したのです。
では、実際に映像でその動きをご覧下さい。
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